「何これ?」と思わせる”形状”が、開封率を上げます
毎日のように郵便ポストに投函される数多くの郵便物の中で、あなたのDMが手に取られ、開封される確率はどれくらいでしょうか?ほとんどのDMが定型サイズの封書やハガキであるため、顧客は内容を確認する前に無意識のうちに「その他大勢の広告」として仕分けしてしまいがちです。
DM施策の成功は、何よりもまず「開封」してもらうことから始まります。開封さえされれば、メッセージやオファーが顧客に届く機会が生まれます。
この「開封」という最初の関門を突破するために最も有効な手段が、「形状」や「質感」に特異性を持たせることです。顧客に「何これ?」「これは普通じゃないぞ」と思わせる物理的なインパクトこそが、デジタル時代における紙DMの最大の武器となります。
本コラムでは、DMの形状や特殊加工がもたらす驚異的な開封率向上効果を解説します。
1. 📬 ポストの中でDMを「際立たせる」物理的インパクト
開封率を上げる第一歩は、郵便ポストの中で他の郵便物に埋もれない「視認性」を確保することです。従来の定形封筒やハガキは、他の請求書やチラシと区別されにくく、まとめて捨てられてしまうリスクが高いです。
- 定形外サイズや変形: 一般的な長3や角2サイズを避け、あえてA5サイズにしたり、円形や楕円形などの型抜き(ダイカット)を施したりすることで、DMが物理的に目立ちます。
- 箱型DM(ボックスDM): 封筒ではなく箱型で送付することで、立体感が生まれ、受け取った瞬間に「中身が何だろう?」という強い好奇心を刺激します。
- 厚みと質感: 合紙(厚紙を貼り合わせる加工)でDMに厚みを加えたり、ザラザラとした特殊な紙質(特殊紙)を選んだりすることで、触覚に訴えかけ、「重要なもの」という印象を与えます。
これらの「変わった形状」は、顧客の無意識的な処理を停止させ、「開封」という次の行動へといざないます。
2. 🎁 好奇心を刺激する「立体物」の封入
DMの「形状」を工夫する最も効果的な方法の一つは、封筒に立体的な封入物を入れることで、強い興味を抱かせることです。封筒の上から触れたときに、中身が平らな紙ではないと分かると、「これは特別なものだ」と感じさせます。
- クーポン封入: 高額な割引クーポンや、限定特典を記載したカードを封入することで、DMを受け取った瞬間に「お得なものが入っている」という期待値が高まり、開封のフックを作り出します。
- サンプル封入: 化粧品や食品などのサンプルを封入すると、DMの広告内容だけでなく、製品そのものを体験させることができ、開封後のエンゲージメントに直結します。
これにより、DMは単なる「広告」ではなく、「ギフト」や「何かのお土産」というポジティブな印象に変わり、開封のハードルが大幅に下がります。
3. 🏭 輪転印刷機との連携が実現する「特殊形状DMの大量生産」
DMの形状や加工にこだわることは、開封率向上の鍵ですが、これまではコストや納期とのトレードオフになりがちでした。しかし、この常識は最新の印刷技術によって変わりつつあります。
通常、折り加工や糊加工、型抜きといった複雑な印刷物加工は、後工程で個別に処理するため、大量のDMを制作する際には生産性が低下します。
しかし、折り加工、糊加工、型抜き加工を組み合わせた特殊印刷機を輪転機(高速印刷機)と直接接続することで、これらの特殊形状DMを高速かつ大量に生産することが可能になりました。
これにより、お客様は以下のメリットを享受できます。
- コスト効率の向上: 特殊加工を施したDMを、従来の後加工に比べて低コストで提供できます。
- 納期の短縮: 全ての工程をインライン(連続した工程)で処理するため、短納期での大量発送が可能になります。
- パーソナライズの進化: 大量かつ高速に生産できることで、顧客一人ひとりのニーズに合わせた「特殊形状のパーソナルDM」も現実的な選択肢となり、開封率と反応率を両立できます。
特殊形状DMは、もはや特別で高価な「少量生産品」ではなく、「大量に、効率よく、目を引く」ための標準的な戦略となりつつあります。
4. 🚀 開封と行動をシームレスに繋ぐ「ギミック」
形状の工夫は、開封後の行動に繋げるためのギミックとしても活用できます。
- 圧着ハガキの「ピリピリ」: 圧着ハガキは、封筒よりも情報量が多く、プライバシーも守れますが、それ以上に「ピリピリと剥がす楽しさ」が、顧客に能動的な行動を促します。
- ポップアップ加工: 開封した瞬間に商品やキャラクターが飛び出す仕掛け(ポップアップ)は、「驚きと楽しさ」を提供し、DMの内容を強く記憶に刻みつけます。
- ミシン目加工: クーポンや応募券をミシン目入りで切り取りやすくすることで、DMを「使って得をするツール」に変え、購買行動へとスムーズに誘導します。
単に情報を伝えるだけでなく、顧客の五感に訴えかけ、体験として記憶に残すことこそが、特殊形状DMの最大のメリットです。
まとめ
いかがでしたか?
DMの「形状」へのこだわりは、単なるデザインの工夫ではなく、開封率という最重要KPIを最大化するための戦略的な投資です。
郵便ポストの中で「何これ?」と受け手の手を止めさせる物理的な力は、デジタル広告には真似できない、紙DM独自の優位性です。型抜き、立体物の封入、特殊な質感や加工を組み合わせることで、DMは「広告」から「特別な体験」へと昇華します。
そして、輪転機連携による特殊形状DMの大量高速生産は、この強力な戦略を全ての企業にとって現実的なものにします。
届いた瞬間のインパクト、開封時のワクワク感、そして五感に訴える記憶への定着。この3つの要素を特殊形状DMで実現し、競争の激しいコミュニケーションの中で、あなたのメッセージを顧客の手に確実に届けてください。
